ゴムスキージの違い

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ゴムスキージの選定

スキージはゴムの硬さによってH、M、Sの3種類があります。


スキージMは、ほとんどの印刷に使える標準的なスキージです。水性インク、プラスチゾルインク、溶剤インクなど色々な用途で使います。よりシャープに、より厚盛りにしたいときは、他のタイプを選択します。
スキージHは、シャープな仕上がりを求めるときに使います。スキージのしなりが少なく、版の厚みに忠実にインクが掻き取れるため、細かいパターン(細線等)がシャープに印刷できます。ただし圧をかけすぎると、インクの載りが薄くなるので注意が必要です。また白色プラスチゾルインクなど硬いインクのときは、硬度Hが使いやすいです。
スキージSは、インクを多く出したいときに適しています。スキージのしなやかさを生かし、エッジの角度を小さくすることでインク盛りの良い印刷ができます。ただし、圧をかけすぎると版面にスキージのエッジ部が当たらず、過剰にインクを押し出し、「にじり・だぶり」のトラブルが起きます。
硬度とはゴムの硬さを表しますが、厚さの違いでもしなり具合が変わってきます。Sはゴム事体は硬いのですが、薄いので3タイプの中で一番しなります。しなると圧がかかる面積が増えて、インクが多く出るようになります。

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