センサー開発の常識を覆す「爆速試作」の舞台裏
── ゴッコプロが実現した、研究開発の高速化と新ビジネスへの展望
株式会社センシアテクノロジー様は、国立研究開発法人 産業技術総合研究所(産総研)で開発された最先端技術を社会実装するために設立された、茨城県つくば市発のスタートアップ企業です。従来の「硬くて重い」電子機器の常識を覆し、布やフィルムのように「薄くてしなやかな」デバイスを開発・販売されています。その現場を訪ねました。
取材にご協力いただいた方

代表取締役 金澤 周介様
─── 導入のきっかけや決め手について
センサー開発の現場では、配線パターンの微修正を繰り返す「試行錯誤」が欠かせません。
しかし、従来のスクリーン印刷(ステンレス版)では、版の発注から手元に届くまでに最短でも1週間、印刷工程を含めると1ヶ月近くかかることが課題でした。
外部発注では不可能な圧倒的な「時間」と「コスト」の削減が実現できることからGOCCOPROを導入するきっかけとなりました。
─── GOCCOPRO QS1836を導入して良かったこと
① 通常1ヶ月かかる工程を、「その日のうちに設計・製版・印刷・発送」まで完了させる体制を構築することができました。また1版5万円ほどかかっていた版代が1,000円以下に抑えられるため、コストを気にせずトライ&エラーを繰り返せます。
② VRグローブ用のセンサー開発では、最終形状にたどり着くまで20回以上の試作を繰り返しました。もしこれが外注であれば、数年の月日と数百万円のコストが消えていたはずですが、GOCCOPROがあったからこそ、わずか数週間での製品化が実現しました。
③ メーカー推奨値を超える L/S(ライン・アンド・スペース) 0.25mmの高精度配線を、センシア社のノウハウで実現し、銀ペースト、絶縁層、独自の機能性インクを4版重ねる多層印刷をゴッコプロで実施しています。版を使い捨てにできる利点を活かして短期間で数十回の試作を重ねた結果、通常の印刷ラインでは敬遠される特殊素材への印刷に成功しました。


─── 具体的な活用事例
・VRグローブ用センサーシート
指の関節の動きを精密に検知。1,000台規模の量産に向けた試作をすべてGOCCOPROで完結。
・EVバッテリー用温度可視化シート
自動車メーカーの研究部門へ納入。狭い隙間の温度分布をリアルタイムで計測。
・圧力分布センサー
ロールの圧力均一性評価など、産業現場の課題解決に貢献。
「単なるプリンターを超えた、『開発のエンジン』という価値」
センシアテクノロジー様のような、材料工学とデジタル製版を融合させた使いこなしは、我々メーカーにとっても大きな驚きでした。GOCCOPROは単なる「プリンター」ではなく、「イノベーションの速度を上げるエンジン」であると、改めて確信いたしました。
貴重なお話をありがとうございました!